花を贈ろうと思ったとき、
「この花には、どのような意味があるのかな?」
「きれいな花だけれど、贈り物に選んでも大丈夫?」
と、花言葉が気になることがありますよね。
結論からいうと、花言葉は花の見た目や性質、神話、歴史、文化などをもとに付けられた意味です。
日本で知られている花言葉の多くは西洋から伝わりましたが、日本独自の文化や感性によって新しい意味が加えられたものもあります。
また、同じ花でも、国や色、品種によって花言葉が異なる場合があります。
なかには「嫉妬」「別れ」「復讐」など、少し怖く感じる意味を持つ花もありますが、その花に良い意味がないとは限りません。
花言葉だけを見て「この花は贈ってはいけない」と決めるのではなく、贈る場面や相手の好み、花束全体の雰囲気も考えることが大切です。
この記事では、花言葉の由来や日本と海外の違い、怖い花言葉を持つ花、贈り物で注意したいポイントを初心者の方にもわかりやすく紹介します。
花言葉とは?花に込められた意味をやさしく解説
花言葉とは、花や植物に込められた象徴的な意味のことです。
たとえば、赤いバラには「愛情」や「情熱」、カスミソウには「感謝」や「幸福」などの花言葉があります。
言葉だけでは伝えにくい気持ちを花に託すことで、贈り物に特別な意味を添えられるのが花言葉の魅力です。
ただし、花言葉には法律や公的機関によって定められた統一基準があるわけではありません。
国や地域、時代、書籍などによって、紹介されている意味が異なることがあります。
花言葉はどのように決められる?
花言葉は、主に次のような特徴をもとに生まれたと考えられています。
- 花の色や形
- 花が咲く季節
- 花の香り
- 育ち方や咲き方
- 神話や伝説
- 宗教や歴史
- 国や地域の文化
たとえば、太陽に向かって咲くように見えるひまわりには、「あなただけを見つめる」という花言葉があります。
また、花の色が変わっていくアジサイには、「移り気」という意味が付けられています。
このように、花の姿や特徴を人の感情や性格に重ね合わせて、花言葉が生まれたと考えるとわかりやすいでしょう。
同じ花に複数の花言葉があるのはなぜ?
一つの花に、良い意味と少し怖い意味の両方が付いていることがあります。
これは、同じ花でも見る人や国、時代によって受け取られ方が異なるためです。
たとえば、黄色は太陽や明るさを連想させる色ですが、西洋の一部では嫉妬や裏切りを表す色として扱われた時代もありました。
そのため、黄色いバラには「友情」や「平和」といった明るい意味がある一方、「嫉妬」「愛情の薄らぎ」といった意味も紹介されています。
花言葉を確認するときは、一つの意味だけを見るのではなく、複数の意味を確認することが大切です。
花言葉に正式な決まりはある?
花言葉には、世界共通の正式な決まりがあるわけではありません。
辞書や本、花店、ウェブサイトによって、少しずつ意味が違うこともあります。
そのため、「こちらの本には書かれているのに、別のサイトには載っていない」ということも珍しくありません。
どちらかが必ず間違っているというより、参考にしている国や資料、伝承が異なる可能性があります。
花言葉を贈り物に生かしたいときは、広く知られている意味を中心に選び、メッセージカードで自分の気持ちを伝えると安心です。
花言葉の由来とは?
花に意味を込める文化は、古くからさまざまな地域にありました。
現在の花言葉につながる文化の起源については、17世紀ごろのオスマン帝国で行われていた「セラム」という風習が関係しているという説が広く紹介されています。
ただし、花言葉の始まりには複数の説があるため、「必ずここから始まった」と断定するよりも、有力な説の一つとして捉えるのがよいでしょう。
花言葉の起源とされるオスマン帝国の風習
セラムは、花だけでなく、果物や小物などにも意味を持たせ、相手へ気持ちを伝える風習だったとされています。
直接言葉にすることが難しい思いを、贈り物に託して伝えていたのです。
この文化は18世紀ごろにヨーロッパへ紹介され、花に特別な意味を持たせる習慣が広まるきっかけになったと考えられています。
国立国会図書館のレファレンス事例でも、17世紀のコンスタンティノープルで使われていた風習が、18世紀にイギリスやスウェーデンへ伝わったという資料が紹介されています。
ヨーロッパで花言葉が広まった背景
19世紀のヨーロッパでは、花を使って気持ちを表現する文化が人気になりました。
当時は現在よりも、恋愛感情や個人的な思いを自由に言葉にしにくい場面が多かったと考えられます。
そこで、花の種類や色、贈り方などを使い、言葉にできない思いを伝えるようになりました。
1819年ごろには、シャルロット・ド・ラトゥールによる『Le Langage des Fleurs(花言葉)』が出版され、多くの花言葉が紹介されたとされています。
こうした書籍の登場によって、花言葉が整理され、ヨーロッパ各地へ広まっていきました。
花言葉が日本へ伝わった時期
西洋式の花言葉は、明治時代に日本へ伝わったといわれています。
日本では、海外から伝わった意味をそのまま使うだけでなく、花の姿や日本の文化、品種改良の歴史などに合わせて、独自の意味が加えられていきました。
そのため、日本でよく知られている花言葉と海外の花言葉が、必ずしも同じとは限りません。
日本独自の花言葉が生まれた理由
日本では、季節の花を楽しむ文化が古くから大切にされてきました。
桜を見て春の訪れを感じたり、菊を長寿や高貴さの象徴として扱ったりするなど、花は暮らしや行事と深く結び付いています。
西洋から花言葉が伝わると、日本人の花に対するイメージや風習が加わり、日本独自の意味も生まれるようになりました。
また、日本で品種改良された花には、その改良の歴史や特徴にちなんだ花言葉が付けられることもあります。
花言葉は何をもとに付けられている?
花言葉の由来は、すべての花で明確に残っているわけではありません。
それでも、花の見た目や育ち方、神話などを知ると、なぜその意味が付いたのかを想像しやすくなります。
花の見た目や色から生まれた花言葉
赤い花は、愛情や情熱、生命力を表すことがあります。
一方で、白い花は、純潔や清らかさ、無邪気さを表すことが多い傾向があります。
黄色い花には、明るさや元気、友情などの意味がありますが、花によっては嫉妬や別れを表すこともあります。
色のイメージは国や文化によって異なるため、同じ黄色い花でも、良い意味と注意したい意味の両方が存在するのです。
花の咲き方や性質から生まれた花言葉
花が咲く方向や、長く咲き続ける性質などが、花言葉のもとになる場合もあります。
丈夫で寒さに耐える花には「忍耐」、上品に咲く花には「優美」、つるを伸ばして成長する植物には「結び付き」などの意味が付けられることがあります。
花言葉を覚えるときは、花の姿と意味を一緒に考えると、印象に残りやすいでしょう。
神話や伝説から生まれた花言葉
西洋の花言葉には、ギリシャ神話やローマ神話に登場する人物の物語が関係しているものがあります。
悲しい恋の物語から「はかない恋」「失恋」という意味が生まれたり、神にささげられた花として「純潔」「尊敬」という意味が付けられたりします。
また、日本の伝説や地域の言い伝えが花言葉に影響していることもあります。
歴史や文化から生まれた花言葉
葬儀や宗教行事で使われることが多い花は、死や別れを連想させる場合があります。
反対に、結婚式やお祝いに使われてきた花には、幸福や繁栄、永遠の愛などの意味が付きやすくなります。
同じ花でも国によって使われる場面が異なるため、花言葉にも違いが生まれるのです。
日本と海外では花言葉が違うの?
花言葉は、国や地域によって異なる場合があります。
これは、宗教、歴史、色に対する印象、花が使われる場面などが国によって違うためです。
海外の人へ花を贈るときは、日本の花言葉だけでなく、相手の国でどのような意味を持つのかも確認しておくと安心です。
花言葉が国によって異なる理由
日本では縁起が良いとされる花でも、海外では別れや悲しみを表す場合があります。
反対に、日本ではお供えを連想させる花が、海外では明るい贈り物として選ばれることもあります。
そのため、「この花言葉は世界共通」と思い込まず、国や文化による違いがあることを知っておきましょう。
バラの花言葉を日本と海外で比較
バラは、世界中で愛の象徴として親しまれている花です。
ただし、色によって意味が大きく変わります。
赤いバラ
赤いバラは、日本でも海外でも、愛情や情熱を表す花としてよく知られています。
恋人への贈り物や、告白、プロポーズなどに選ばれることが多い花です。
ただし、相手との関係によっては強い恋愛感情を伝える花になるため、友人や仕事関係の相手に贈るときは注意しましょう。
白いバラ
白いバラには、純潔、深い尊敬、清らかさなどの意味があります。
結婚式にも使われる上品な花ですが、国や場面によっては追悼や別れを連想させることもあります。
白だけの花束にする場合は、贈る場面や相手との関係を考えて選びましょう。
ピンクのバラ
ピンクのバラには、感謝、上品、しとやか、幸福など、やさしく明るい意味があります。
恋人だけでなく、家族や友人、お世話になった方にも贈りやすい色です。
母の日や誕生日、退職祝いなど、さまざまな場面に合わせやすいでしょう。
青いバラ
青いバラは、以前は自然界に存在しない色と考えられていたため、「不可能」という意味で紹介されることがありました。
その後、品種改良や技術の進歩によって青に近いバラが誕生したことから、日本では「夢かなう」「奇跡」などの前向きな意味でも知られるようになっています。
ひまわりの花言葉を日本と海外で比較
日本では、ひまわりには「あなただけを見つめる」「憧れ」などの花言葉があります。
太陽の方向を追うように咲く姿が、相手をまっすぐに見つめる気持ちに重ねられたと考えられています。
一方、海外では「崇拝」「忠誠」などの意味のほか、神話などに由来する異なる解釈が紹介されることもあります。
明るく元気な印象があるため、誕生日や応援の気持ちを伝える贈り物に向いています。
カスミソウの花言葉を日本と海外で比較
カスミソウには、感謝、幸福、清らかな心、無邪気などの花言葉があります。
海外でも純潔や永遠の愛を表す花として扱われることがあり、結婚式の花束にもよく使われます。
小さな白い花が集まって咲く姿は、主役の花をやさしく引き立ててくれます。
単独でも美しいですが、バラやカーネーションと組み合わせることで、花束全体がやわらかな雰囲気になります。
トルコキキョウの花言葉を日本と海外で比較
トルコキキョウには、「優美」「希望」「すがすがしい美しさ」などの花言葉があります。
ふんわりと重なる花びらが上品で、結婚祝いや誕生日、退職祝いなどに選びやすい花です。
海外では「感謝」や「穏やかさ」などの意味で紹介されることもあります。
色や品種が多く、華やかすぎないため、幅広い年代の方への贈り物に向いています。
花言葉は色によって意味が変わる
同じ種類の花でも、色が違うと花言葉が変わることがあります。
贈り物を選ぶときは、花の種類だけでなく、色別の意味まで確認すると安心です。
赤い花が持つ花言葉の傾向
赤い花には、愛情、情熱、勇気、生命力など、強い気持ちを表す意味が多く見られます。
特に赤いバラは恋愛の印象が強いため、贈る相手との関係を考える必要があります。
家族や友人へ贈る場合は、ピンクやオレンジなどを組み合わせると、やわらかな印象になります。
白い花が持つ花言葉の傾向
白い花には、純潔、清らかさ、尊敬、無邪気などの意味があります。
結婚式やお祝いにも使われますが、日本では白い菊や白を中心にした花束がお悔やみを連想させることもあります。
白い花を贈るときは、ピンクや黄色などの明るい色を加えると、お祝いらしい雰囲気になります。
黄色い花が持つ花言葉の傾向
黄色い花は、見た目が明るく、元気や友情、希望を表すことがあります。
一方で、黄色いバラの「嫉妬」「愛情の薄らぎ」や、黄色いカーネーションの「軽蔑」など、注意したい意味もあります。
ただし、すべての黄色い花に悪い意味があるわけではありません。
相手が黄色を好きな場合や、花束全体が明るくまとめられている場合は、必要以上に心配しなくてもよいでしょう。
ピンクの花が持つ花言葉の傾向
ピンクの花には、感謝、幸福、優しさ、上品、かわいらしさなどの意味が多くあります。
恋人、家族、友人、先生など、さまざまな相手へ贈りやすい色です。
どの色にするか迷ったときは、やさしく華やかなピンクを選ぶと、気持ちが伝わりやすいでしょう。
青や紫の花が持つ花言葉の傾向
青や紫の花には、神秘、気品、尊敬、誠実、希望などの意味があります。
落ち着いた印象があるため、目上の方や男性への贈り物にも合わせやすい色です。
ただし、白や青、紫だけでまとめた花束は、お供えを連想させる場合があります。
お祝いでは、明るい色を少し加えると安心です。
怖い花言葉を意味別に紹介
花言葉には、愛情や感謝のような明るい意味だけでなく、嫉妬、別れ、復讐、危険などの意味もあります。
ここでは、少し怖く感じる花言葉を意味別に紹介します。
なお、花言葉は資料によって異なるため、ここで紹介する意味だけが唯一の正解ではありません。
別れや失恋を連想させる花言葉
黄色いチューリップ
黄色いチューリップには、「望みのない恋」「報われない恋」などの花言葉が紹介されることがあります。
ただし、黄色は明るく元気な印象もあるため、卒業祝いや春の贈り物として選ばれることもあります。
恋人へ贈る場合は、メッセージを添えると誤解を防ぎやすくなります。
アネモネ
アネモネには、「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」などの意味があります。
これらは、ギリシャ神話の悲しい物語に由来するといわれています。
一方で、色によっては「あなたを愛します」「期待」などの前向きな意味もあります。
黄色いバラ
黄色いバラには、「嫉妬」「愛情の薄らぎ」という意味があります。
恋人へ贈る場合は少し注意が必要ですが、「友情」「平和」「可憐」などの良い意味もあります。
友人への明るい花束や、相手が黄色を好きな場合には、ほかの花と組み合わせて贈る方法もあります。
嫉妬や裏切りを連想させる花言葉
黄色いカーネーション
黄色いカーネーションには、「軽蔑」「嫉妬」などの意味があります。
母の日にカーネーションを贈る場合、花言葉を気にする方には、赤やピンクを選ぶと安心です。
ただし、相手が黄色を好きで、明るい花として選んだことが伝わる場合は、必ずしも避けなければならないわけではありません。
マリーゴールド
マリーゴールドには、「嫉妬」「絶望」「悲しみ」などの意味があります。
その一方で、「健康」「変わらぬ愛」といった意味も紹介されています。
鮮やかなオレンジや黄色の花は明るい印象が強いため、花言葉を知らずに見て怖いと感じる人は少ないでしょう。
ダリア
ダリアには、「華麗」「優雅」「気品」という良い意味があります。
一方で、「移り気」「裏切り」「不安定」といった意味も紹介されることがあります。
大きく華やかな花なので、お祝いにもよく使われますが、気になる場合は「華麗」「感謝」など、伝えたい意味をカードに書くと安心です。
復讐や死を連想させる花言葉
黒いバラ
黒いバラには、「憎しみ」「恨み」などの怖い意味がある一方、「永遠の愛」という意味も紹介されています。
なお、自然界に完全な漆黒のバラが一般的に存在するわけではなく、濃い赤や紫のバラが黒く見えることがあります。
独特で美しい色ですが、贈り物にする場合は、相手の好みを確認しておきましょう。
クロユリ
クロユリには、「恋」という意味のほか、「呪い」という怖い花言葉もあります。
「呪い」という意味は、戦国時代の伝説と関連付けて紹介されることがあります。
珍しく印象的な花ですが、贈り物よりも、野山や植物園などで観賞する機会の多い花です。
スノードロップ
スノードロップには、「希望」「慰め」という前向きな意味があります。
一方で、国や地域によっては死や不幸を連想させる花とされることもあります。
雪の中から咲く小さな白い花は、春の訪れを告げる存在でもあります。
文化によって印象が大きく異なる花の一つです。
四つ葉のクローバー
四つ葉のクローバーは、一般的に幸運の象徴として知られています。
一方で、「復讐」という怖い花言葉が紹介される場合もあります。
ただし、幸運や希望の印象が広く定着しているため、怖い意味を過度に心配する必要はないでしょう。
オトギリソウ
オトギリソウには、「秘密」「恨み」「敵意」などの花言葉があります。
名前の由来とされる伝説が、少し怖い花言葉につながったといわれています。
黄色い小さな花を咲かせますが、花だけを見て怖さを感じることはほとんどありません。
危険を連想させる花言葉
キョウチクトウ
キョウチクトウには、「危険」「注意」「油断大敵」などの花言葉があります。
植物全体に有毒な成分を含むことが、この意味に関係していると考えられています。
公園や道路沿いで見かけることがありますが、枝や葉、花を口に入れたり、むやみに触ったりしないよう注意が必要です。
シャクナゲ
シャクナゲには、「威厳」「荘厳」といった意味のほか、「危険」「警戒」という意味があります。
高山や険しい場所に咲くことや、有毒な成分を持つ種類があることが由来とされています。
華やかで美しい花ですが、野生の植物を自己判断で口にしないようにしましょう。
スイレン
スイレンには、「清純な心」「信頼」「信仰」などの花言葉があります。
その一方で、「滅亡」という怖い意味が紹介されることもあります。
水面に静かに咲く姿は神秘的で、多くの芸術作品の題材にもなっています。
良い意味のほうが広く知られている花の一つです。
怖い花言葉を持つ花は贈ってはいけない?
怖い花言葉を知ると、「プレゼントに選ばないほうがよいのでは」と心配になりますよね。
しかし、怖い意味を持つ花だからといって、必ず贈ってはいけないわけではありません。
花言葉は一つだけではない
一つの花に、複数の花言葉が付いていることは珍しくありません。
良い意味と怖い意味の両方がある場合、どちらの意味を込めるかは、贈る人の気持ちによって変わります。
花言葉の一部だけを見て、その花を避ける必要はありません。
怖い意味だけで判断しなくてもよい
実際に花を受け取った人が、すべての花言葉を知っているとは限りません。
花の色や美しさ、贈ってくれた気持ちを素直に喜ぶ人も多いでしょう。
相手の好きな花であれば、怖い意味が一つあるという理由だけで候補から外す必要はありません。
花束全体の印象も大切
花束は、一種類だけでなく、複数の花を組み合わせて作ることが多いものです。
黄色いバラだけでは意味が気になっても、ピンクのバラやカスミソウと組み合わせることで、明るくやさしい印象になります。
花言葉だけでなく、色合いや全体の雰囲気も大切にしましょう。
メッセージカードを添えると誤解を防げる
花言葉が気になる場合は、贈る理由をメッセージカードに書くのがおすすめです。
「いつもありがとう」
「これからも元気でいてね」
「新しい生活を応援しています」
このような言葉を添えれば、花に込めた気持ちが相手へ伝わりやすくなります。
相手が好きな花なら気にしすぎなくてもよい
贈る相手が好きな花や色を知っている場合は、その好みを優先してもよいでしょう。
花言葉は、花を選ぶときの参考になるものですが、絶対に守らなければならない決まりではありません。
最も大切なのは、相手を思いながら選ぶことです。
贈り物で注意したい花
花はさまざまな場面で喜ばれる贈り物ですが、相手や用途によって注意したい種類があります。
花言葉だけでなく、日本の風習や花の性質も確認して選びましょう。
結婚祝いで注意したい花
結婚祝いでは、別れや終わりを連想させる花言葉の花は、気にする方もいるため注意が必要です。
また、花びらが簡単に散る花や、香りが強すぎる花は、飾る場所によって負担になることがあります。
「永遠の愛」「幸福」「感謝」などの意味を持つ、バラ、カスミソウ、トルコキキョウなどが選びやすいでしょう。
お見舞いで注意したい花
お見舞いでは、鉢植えは「病気が根付く」「寝付く」ことを連想させるとして、避けたほうがよいとされています。
また、真っ赤な花は血を連想させ、白や青、紫だけでまとめた花は、お悔やみの印象を与える場合があります。
香りの強い花や花粉が落ちやすい花も、病室では負担になることがあります。
ただし、医療機関によっては生花の持ち込みが禁止されているため、事前に確認しましょう。
母の日に注意したい花
母の日にはカーネーションが定番ですが、色によって花言葉が異なります。
赤やピンクには、母への愛や感謝を伝えやすい意味があります。
一方、黄色いカーネーションには「軽蔑」などの意味があるため、花言葉を気にする場合は注意しましょう。
白いカーネーションは、亡くなった母をしのぶ花として扱われることがあるため、相手の受け止め方に配慮する必要があります。
恋人に贈るときに注意したい花
恋人への花には、愛情や一途な思いを表すものが向いています。
ただし、黄色いバラの「愛情の薄らぎ」、黄色いチューリップの「報われない恋」などは、花言葉を知っている相手に誤解される可能性があります。
相手が好きな花であれば、選んだ理由をメッセージに添えると安心です。
お祝いで白い菊に注意したい理由
白い菊には、「真実」「高潔」といった良い意味があります。
しかし、日本では葬儀やお供えの花として使われることが多いため、一般的なお祝いでは避けたほうが無難です。
菊をお祝いに使いたい場合は、華やかな色の洋菊やピンポンマムを選び、ほかの明るい花と組み合わせるとよいでしょう。
贈る相手別におすすめの花言葉
花を選ぶときは、相手との関係に合った意味を考えると選びやすくなります。
恋人に贈りたい花言葉
恋人には、「愛情」「一途」「永遠の愛」などの意味を持つ花が向いています。
赤いバラが定番ですが、かわいらしい印象にしたい場合はピンクのバラ、明るい雰囲気にしたい場合はガーベラも選びやすいでしょう。
友達に贈りたい花言葉
友達には、「友情」「感謝」「希望」「元気」などの意味を持つ花がおすすめです。
ガーベラ、ひまわり、スイートピー、カスミソウなどは、明るく親しみやすい印象があります。
恋愛の意味が強くなりすぎない色を選ぶと、気軽に贈れます。
家族に贈りたい花言葉
家族には、「感謝」「尊敬」「幸福」「健康」などの花言葉が合います。
母の日にはカーネーション、誕生日にはバラやトルコキキョウ、長寿のお祝いには華やかなランなども選ばれています。
家族が好きな色や、家に飾りやすい大きさも考えて選びましょう。
先生や上司に贈りたい花言葉
先生や上司には、「尊敬」「感謝」「気品」などの意味を持つ花が向いています。
恋愛の印象が強い真っ赤なバラは避け、トルコキキョウ、ユリ、ラン、ピンク系のバラなどを上品にまとめるとよいでしょう。
退職する人に贈りたい花言葉
退職する方には、「感謝」「希望」「門出」「前進」など、新しい生活を応援できる意味の花がおすすめです。
スイートピー、ガーベラ、トルコキキョウ、カスミソウなどを組み合わせると、明るくやさしい花束になります。
持ち帰りやすい大きさにすることも大切です。
花を贈る前に確認したいポイント
花言葉だけでなく、相手が受け取りやすいかどうかも考えましょう。
贈る場面に合っているか
誕生日、結婚祝い、お見舞い、お悔やみでは、適した花が異なります。
同じ白い花でも、結婚式では清らかな印象になり、お見舞いや誕生日では組み合わせによって寂しい印象になることがあります。
用途を花店に伝えると、場面に合った花を提案してもらえます。
相手の好みや年代に合っているか
花言葉が良くても、相手が苦手な色や香りでは、心から喜んでもらえない可能性があります。
相手の好きな花や色がわかる場合は、好みを優先するとよいでしょう。
好みがわからない場合は、ピンク、オレンジ、黄色などを使った明るい花束が選びやすいです。
香りや花粉が強すぎないか
ユリなど香りが強い花は、香りが好きな方には喜ばれますが、苦手な方には負担になることがあります。
花粉が服や家具に付着しやすい花もあるため、お見舞いや職場への贈り物では注意しましょう。
アレルギーが心配な場合は、花店に相談して選ぶと安心です。
持ち帰りやすい大きさか
大きな花束は華やかですが、電車や徒歩で持ち帰る相手には負担になることがあります。
退職祝いや送別会では、相手の帰宅方法も考え、持ち運び用の袋を用意しましょう。
すぐに飾れるアレンジメントを選ぶ方法もあります。
花瓶が必要か確認する
花束は花瓶へ移して飾る必要があります。
花瓶を持っているかわからない場合は、器に入ったアレンジメントを選ぶと、受け取ってすぐに飾れます。
忙しい方や入院中の方には、お手入れの負担が少ないものが向いています。
メッセージカードを添える
花言葉だけに気持ちを任せるのではなく、自分の言葉を添えることが大切です。
短いメッセージでも、花を選んだ理由や相手への思いが伝わります。
花言葉に複数の意味がある場合も、カードがあれば誤解を防ぎやすくなります。
花言葉を調べるときの注意点
花言葉を調べると、資料によって意味が違い、迷ってしまうことがあります。
次のポイントを意識すると、情報を整理しやすくなります。
一つの情報だけで判断しない
一つのサイトに書かれた意味だけでなく、花店や書籍など、複数の情報を確認しましょう。
多くの資料で共通して紹介されている意味は、比較的広く知られている花言葉だと考えられます。
花の色や品種まで確認する
「バラの花言葉」だけを確認しても、赤、白、黄色、ピンクでは意味が異なります。
同じ種類でも品種ごとに別の意味が紹介される場合があります。
贈る花が決まっている場合は、色まで含めて調べましょう。
怖い意味だけを切り取らない
インターネットでは、興味を引くために怖い意味だけが強調されることがあります。
しかし、多くの花には良い意味もあります。
怖い意味を見つけたときは、ほかにどのような花言葉があるのかも確認しましょう。
日本と海外の意味を混同しない
海外の花言葉を日本の意味として紹介している場合や、国を明記せずに複数の意味をまとめている場合があります。
海外の人へ贈る場合は、相手の国や文化での意味を調べることが大切です。
花言葉に関するよくある質問
花言葉は誰が決めているの?
花言葉を世界共通で決める公的機関はありません。
花の特徴、神話、歴史、文化などをもとに生まれた意味が、書籍や人々の習慣によって広まったと考えられています。
花言葉は必ず守らなければいけない?
花言葉は、必ず守らなければならない決まりではありません。
花を選ぶときの参考として楽しむものです。
相手の好きな花や色、贈る人の気持ちを大切にしましょう。
同じ花に違う花言葉があるのはなぜ?
国や地域、時代、色、品種によって、花に対する印象が異なるためです。
神話をもとにした意味と、花の見た目をもとにした意味が、同じ花に付いていることもあります。
花束に複数の花がある場合はどの意味になる?
すべての花言葉を一つにつなげて考える必要はありません。
花束全体の色や雰囲気、主役となる花の意味を中心に考えるとよいでしょう。
伝えたい意味がある場合は、メッセージカードに書くのがおすすめです。
造花やプリザーブドフラワーにも花言葉はある?
造花やプリザーブドフラワーでも、使われている花の種類に由来する花言葉を込めて贈ることができます。
プリザーブドフラワーは長く飾れるため、「長く続く幸せ」などの思いを込めて贈られることもあります。
ドライフラワーを贈るのは失礼?
ドライフラワーは、長く楽しめるおしゃれな贈り物として人気があります。
一方で、風水や習慣を気にする方には、枯れた花という印象を持たれる場合があります。
相手の好みがわからないときは、生花やプリザーブドフラワーのほうが選びやすいでしょう。
怖い花言葉の花をプレゼントしても大丈夫?
相手が好きな花であれば、贈っても問題ない場合が多いでしょう。
ただし、恋人への黄色いバラや、母の日の黄色いカーネーションなど、意味を誤解される可能性がある花には、メッセージを添えると安心です。
海外の人へ花を贈るときは何に注意する?
花言葉だけでなく、相手の国の宗教や色に対する考え方、葬儀で使われる花なども確認しましょう。
同じ花でも、日本と海外では印象が異なることがあります。
大切な贈り物なら、相手の国の文化に詳しい花店へ相談する方法もあります。
まとめ|花言葉を知って気持ちが伝わる花を選ぼう
花言葉は、花の色や形、咲き方、神話、歴史、文化などから生まれた象徴的な意味です。
現在の花言葉につながる文化については、17世紀ごろのオスマン帝国にあった「セラム」という風習が起源の一つとされています。
その後、ヨーロッパで花言葉が体系化され、日本には明治時代に伝わったといわれています。
日本では、海外から伝わった意味に、日本独自の文化や花へのイメージが加わりました。
そのため、同じ花でも、日本と海外で花言葉が異なることがあります。
また、黄色いバラや黒いバラ、クロユリなど、怖い意味を持つ花もありますが、良い意味を併せ持っている場合も少なくありません。
花言葉だけを見て「贈ってはいけない」と決めるのではなく、次の点を確認しましょう。
- 贈る場面に合っているか
- 相手が好きな花や色か
- 色別の花言葉に問題がないか
- 香りや花粉が負担にならないか
- 持ち帰りやすい大きさか
- 誤解を防ぐメッセージを添えたか
花言葉は、相手を思う気持ちをより豊かに伝えるためのものです。
意味を気にしすぎるのではなく、花を選んだ理由や感謝の言葉も一緒に伝えて、相手に喜んでもらえる贈り物にしてくださいね。
